やりすぎ凝りすぎ土暖の異色陶芸
ロウソクや小花を左右に2本置け、変化が楽しめるコンポート。察悠下のアクセサリー付きでこれでも変化がつけられます。
告井 土暖(つげい どだん)の物作りはすべて独学ですが、魚・フクロウ・花を主なテーマにしています。中でも魚は一番得意なテーマで、陶芸のみならず墨彩詩書や石絵、手描きTシャツ・手作り絵本などにも魚は幅広く登場します。陶芸に置いては特に終始一貫して絵付けや形作りの基本ベースとなり、デザインを決定づけています。
私の物作りへの考え方として大切なことは「どこの誰が何をどのように作ったのか」と作り手の顔が見えることを重視し、「うまいとか下手・・ということではなく」誰が作った作品なのかすぐにわかることが一番重要だと考えていて、その点、プロでは難しくアマチュアならではの物事にとらわれない制作を心がけています。
「おっとっとう展」という名で開く個展会場風景
告井 土暖は趣味で通すアマチュア作家ですが、その作風やモノづくりに対する思いはプロ並みと自負しており、釉薬や土にこだわる焼き物の中でもデザインを重視した異色な作風です。デザイン優先なので陶芸だけにはこだわらず、思いつくまま気の向くままの物作りゆえ、その作品の種類があまりにも幅広く、これが一人の作品なの?とよく言われます。
思いつくまま作る陶芸。
プロの陶芸家と言っても、一人で素地の制作から絵付けまでされる方を私はあまり知りません。分業化しないと効率がすごく悪いからだと思います。それをあえて挑戦したアマチュアならではの作品をご覧ください。
蓋に花が咲く染付陶箱
石の上を泳ぐナマズ